書籍(国際税務)

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昨日、書店で見かけたので購入してみました。10年ほど前、国際税務について触れている書籍等は少なかったので、古橋さんが出されていた「納税者反乱」や橘玲さんのシリーズは熟読していた覚えがあります。当時は、こんなに国際税務と縁が深くなるとは思っていませんでしたが。

今は、図解シリーズ(大蔵財務協会)からも国際税務に関するものが出版されるようになり、ずいぶんメジャーになったものだと思います。

内容は、最近の国際税務全般について、まとまって記載されており、国際税務初心者の方には是非ともおすすめです。筆者の古橋さんは、元々EY(アーンストアンドヤング)の方だったんですね。

最後に出国税について論評(予測)されているあたり、非常に興味深く感じました。含み益に課税するとなると、組織再編の含み益課税のようなものでしょうか。法人のオーナーが有する株式等は、一番、ターゲットになりそうですね。所得区分は性質から判断すると、譲渡所得でしょうか。個人課税部門ではなく、資産課税部門の所掌範囲ですね。出国する前に課税を完結するとなると、かなり陣容を整備する必要がいりそうです。おっと、出国税に深い入りしすぎそうなので、このテーマはまた別で。

基本的には法人も個人もどんどん海外に進出すべきという論調で記載されています。

私の経験上では、進出していくべきではあるものの、やはり失敗事例等を目にすることがありますので(当局~ファーム時代)、やるべきではあるものの、細心の注意をはらい十分信頼できるパートナー・専門家とともに行動すべきといったところでしょうか。

最近よく耳にして共感するところがあるのは、税金だけ(節税だけ)で行動するのは、やはり失敗の原因になることが多いということなんですよね(相続税対策、海外移住、海外進出など・・・)。詳しくは、また別の機会に。 


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