税務セミナーを終えて(日本経営協会、名古屋)

先日21日は、日本経営協会様(名古屋)で税務セミナーを担当いたしました。丸一日のセミナーでしたので、途中、税務調査のロールプレイや随時ご質問をいただきながらのアットホームな研修で、参加者の皆様と対話しながら進めることが少しできたので、やりがいのあるセミナーであったと感じました。昨日のセミナーで時間の都合上、説明が足りなかったと思われた部分+ご質問いただいた部分を質疑形式で記載しておきましたので、ご参考にしていただければと思います。(※個別事例ではなく、一般的な疑のもの)

【セミナー内容の補足】

Q1  企業を買収する際のDD費用(アドバイザーや仲介会社FA費用等)は取得価額に含める必要があるでしょうか?

A1  税法上の規定は、株式の取得のために要した費用は取得価額に含める(法令119)というものがあるのみであり、他に明確な指針等がないため、よく税務調査でよく論点となるトピックです。費用の性質に応じて一つ一つ株式の取得のために要したものかどうか明確に判断するのは困難で、判断に困るケースが多いと思います。実務的には、タイミングで判断する方法、つまり会社がターゲットとなる企業を、執行機関の決定により本決定した意思決定したタイミング(一般的には、取締役会の決定日)以降の費用は、株式の取得対価とする方法を取られているケースが多いかと思います。この方法は、継続的に適用することが容易であるものの、取締役会以前にもターゲットが決定している場合でのDD費用等が生じている場合で特に金額が大きくなる支出については、個別に検証を行う必要があるなど注意が必要と思われます。

【参考】(「DD費用、税務」で検索)

    http://taxmlcheck.jugem.jp/?eid=1292

    https://www.kokusaizeimu.com/news/2013/648.html


コメントを残す